前回、受験物理の問題には2通りのアプローチ法しかないといいました。
その後、問題を解くときにこれを意識して解いてみましたか?
力学だと、ある瞬間の一点に注目して運動方程式をたてるか、
現象の「はじめ」と「あと」に注目して保存則を立てるという極めて真っ当な方法です。
今回は、どの順番で勉強すると効果的に身につくかということについてお話しします。
当然ですが、力学は最初にするべきです。
力学が身についてないとそれ以降の単元が理解できません。
ここで、大抵の教科書・参考書は、
運動方程式→エネルギー保存則→衝突(運動量保存)→円運動・単振動・万有引力の順になっていますが、
「ある一点に注目する」か「『はじめ』と『あと』に注目する」か
というアプローチに基づくと以下の順番がベストです。
| ある瞬間の一点に注目する解法 | |
| ・運動方程式 | |
| ・円運動 | |
| ・単振動 | |
| ・万有引力による運動 | |
| 「はじめ」と「あと」の状態に注目する解法 | |
| ・力学的エネルギー保存則 | |
| ・運動量保存則(衝突) | |
この順番でまずは力学を学習したら、以下の順に進めていくと理解が進むと思います。
| 力学 | |||
| 熱力学 | 電磁気学 | ||
| 波動 | |||
| 原子 | |||
熱力学は食わず嫌いの人も多いですが、名前が似ているだけあって、
力学で2つのアプローチ法をしっかりマスターしていれば、すんなり頭に入ってきます。
電磁気学も力学と並んで必ずといっていいほど出題される分野ですが、
力学の理解が出来ていれば、想像以上に早く身につけることが出来ます。
最後に波動と原子についてですが、波動と原子は切っても切り離せない関係にあります。
まずは波動という現象を理解してから原子を勉強すると両方の理解がより深まります。
また、波動は後で述べますが、媒質の単振動が伝播していく現象なので、
物理基礎で単振動を習ってない段階で波動の一部を教えるのは非常にナンセンスというか、
受験生を混乱させていると見ていて思います。
次回はより具体的に、
力学の勉強に当たって必要な物体にはたらく力の書き方についてお話ししましょう。


















