2024-02-21

私立医学部の受験生で数学の点数が思うように伸びないお悩みの方へ

来春、私立医学部の受験を控えているA君 (浪人1年目、高校では運動部所属) から、以下のような悩み相談がありました。まずは、そのやりとりをご覧ください。

講師:たくさん問題集を解いていると言えるほど頑張ってるのは素晴らしいですね!もちろん演習問題をたくさんこなすこと自体は間違っていません。普段、問題集はどのようなものを使っていますか?

講師:なるほど。では、もしチャート式の問題で解けない問題が出てきた時は、どうしていますか?

講師: ははは。すぐに自分を省みることができるのは良いことですね!しかし、答えをすぐに見てしまうことが間違いとはあながち言えないですよ。

講師:これは多くの生徒が陥るトラップなんですが、実は、チャート式のような問題集の正しい使い方が出来ていないことが原因です。

講師:はい。あるんですよ。チャート式問題集には、高校数学で学ぶ単元における典型的な問題が、幅広く掲載されています。いわば例題の “辞書” のようなものです。今のA君のチャート式の使い方を例えるなら、読みたい英文があったとして、その英文を読めるようになるために英和辞書を1ページから覚えようとしているようなものです。

講師:そうですよね。では、どのように使えばよいか。まずは、入試の過去問や模試のような実践的な問題を持ってきます。ここで第一志望の過去問などを選ぶ方が、勉強のモチベーションを保つのに良いと思います。それを一度、時間を気にせず解いてみましょう。

講師:はい。それでも大丈夫です!解いたら解答を見てみましょう。ここで重要なのは間違えた問題、解けなかった問題への向き合い方です。なぜ解けなかったのか、原因を細分化しましょう。これが最重要な作業であり、簡単なようで難しい作業です。

講師:素直ですね(笑)素直さは受験において最も武器になるポイントです。さて、話を戻しましょう。実践的な問題というのは、実はチャート式問題集に掲載されているいくつかの例題の複合からできています。 解けなかった問題の解答から部分的に似ている問題をチャート式問題集から探してみましょう。見つけられたらチャート式問題集で、その例題とその類題を練習するのです。

講師:医学部レベルの入試では、基本的には一見みたことがない問題が出題されます。ですが、本番では見たことのない問題を読んで、既知の例題を組み合わせて解答を作成しなくてはいけませんが、その力こそ先ほど説明した方法で身につけることができます。
チャート式をがむしゃらに解き続けるというのは、野球に例えるとバットの素振りです。当然ですが、素振りだけでは試合でヒットやホームランは打てません。練習試合 (模試) でバッターボックスに立ったり、バッティングセンター (過去問) で実際にボールを打つことが必要不可欠なわけです。

講師:そこは安心してください。最初のうちは難しいと思うので、その作業の仕方は講師の私が適切に指導します。諦めずに続けていれば、夏休み明けごろには1 人で出来るようになり、見違えるように入試問題の過去問が解ける実践力がつきます。

講師:一緒に頑張りましょう!

以上のお悩み相談の様子、いかがだったでしょうか。
A君と同じような悩みを持っている受験生は、少なくないと思います。しかし、数学の点数が上がらないことの原因は生徒それぞれにあり、A 君のお悩みとその解決方法は、あくまでその一例に過ぎません。
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