「早稲田大学商学部・社会科学部の英語はどのように対策すればよいの?」
「長文読解が苦手で、最後まで解き切れない……」
「商学部と社会科学部では対策に違いがあるの?」
このような悩みをお持ちではありませんか?
早稲田大学の商学部・社会科学部は、どちらも英語が合否を大きく左右する学部です。一方で、2026年度入試の内容を確認すると、両学部で求められる力には明確な違いがあります。
特に社会科学部では、長年出題されていた形式に大きな変更がありました。この変化を知らずに旧来の情報だけで対策を進めると、学習の優先順位を誤る可能性があります。
この記事では、大学が公表している2026年度入試の資料をもとに、両学部の出題傾向と配点を整理したうえで、合格点を取るために何をどの順番で鍛えるべきかを解説します。記載しているデータの出典は、記事末尾にまとめています。
早稲田大学商学部・社会科学部の英語はどんな試験?

早稲田大学商学部・社会科学部の英語では、どちらも長文読解を中心に、本文の内容や論理展開を正確に捉える力が求められます。
一方で、配点の仕組みや出題形式には違いがあるため、共通する読解力を身につけたうえで、学部ごとの傾向に合わせて対策することが重要です。
商学部は英語の配点が最も高い受験型がある
商学部の一般選抜には、地歴・公民型と数学型の2つの受験型があります。
地歴・公民型(合計200点満点)
- 外国語:80点
- 国語:60点
- 地歴・公民または数学:60点
数学型(合計180点満点)
- 外国語:60点
- 国語:60点
- 地歴・公民または数学:60点
注目したいのは、地歴・公民型では英語だけが80点と、他の科目より配点が高く設定されている点です。3科目のうち英語が最も重い比重を持つ構成になっており、英語の出来がそのまま合否に直結します。
2026年度の合格最低点は、地歴・公民型が130.3点、数学型が111.8点でした。
なお商学部では全教科について成績標準化による得点調整が行われるため、自己採点の素点がそのまま合計点になるわけではない点にも注意が必要です。
社会科学部は共通テストを併用する形式
社会科学部の一般選抜は、大学入学共通テストと学部独自試験を組み合わせる方式で実施されています。2026年度入試では、数学型と総合問題型の2方式が設けられました。
数学型(合計240点満点)
- 大学入学共通テストで課す科目:120点
- 英語(学部独自試験):60点
- 数学(学部独自試験):60点
総合問題型(合計240点満点)
- 大学入学共通テストで課す科目:120点
- 英語(学部独自試験):60点
- 総合問題(学部独自試験):60点
共通テストの成績と、学部独自試験の英語+数学または総合問題を合計して合否が判定されます。共通テストで課される120点は、3教科3科目の成績を換算したものです。
2026年度の合格最低点は、数学型が164.4点、総合問題型が179.2点でした。
両学部とも英語で得点差がつきやすい
配点の形は違いますが、両学部に共通しているのは、英語が得点差のつきやすい科目だという点です。
2026年度の社会科学部の英語の受験者平均点は、数学型で32.787点、総合問題型で33.246点でした。いずれも60点満点に対する得点率は約55%です。
つまり社会科学部の英語は、満点を狙う科目ではなく、平均を確実に上回る科目です。まずは平均点である55%前後を安定して超えることを目標にし、そのうえで自分の合計点と合格最低点との差を見ながら、必要な得点を設定していくとよいでしょう。
一方、商学部の英語については、公表されている受験者平均点をそのまま得点率に換算することができません。商学部では全教科について成績標準化による得点調整が行われており、大学が公表している平均点は調整前の素点だからです。目標設定の際は、合格最低点と自分の得点を照らし合わせるほうが実態に近くなります。
【参考】早稲田大学 入学センター「近年の入試結果」

【早稲田:商学部・社会科学部】2026年度入試の英語では何が出題された?

出題形式は年度によって変わることがあります。まずは直近の2026年度に何が出題されたのかを、大学が公表している解答例で確認しておきましょう。
商学部は大問5題。英語で記述させる設問がある
2026年2月21日に実施された商学部の英語は、大問Ⅰ〜Ⅴの5題構成でした。
見落とされがちですが重要なのは、商学部の英語がマーク式だけで完結しないという点です。大学が公表している解答例を見ると、選択式の設問に加えて、英語で語句や節を書かせる記述式の設問が大問Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴにわたって計5問含まれています。
これは、英語を「読んで選ぶ」だけでなく、「自分で組み立てて書く」力が問われているということです。商学部が出題意図として、英語で情報を収集・理解し、それを他者に分かりやすく伝える力を評価すると明示していることとも一致します。
選択式の演習だけを積んできた場合、本番で初めて記述式に向き合うことになります。SPECにも、過去問を解いて初めて記述の存在に気づいたというご相談が寄せられます。
社会科学部は大問4題。誤文訂正問題が出題されなかった
2026年2月22日に実施された社会科学部の英語は、大問Ⅰ〜Ⅳの4題構成でした。
注目すべきは、前年からの変化です。
2025年度の解答例では、大問はⅠからⅤまでの5題ありました。ところが2026年度は、大問がⅠからⅣまでの4題に減っています。
社会科学部の英語は、従来、誤文訂正(正誤)問題が出題されることで知られていました。下線部の誤りを選ぶ形式で、「誤りなし」という選択肢も含まれるため、文法・語法を正確に理解していなければ得点しにくい問題です。2026年度に大問がひとつ減ったのは、この形式が出題されなかったためと見られます。
ただし大学が公表しているのは解答例のみで、各大問の内容までは公表されていません。実際の出題内容は、赤本などで問題そのものを確認することをおすすめします。
なお2026年度の解答はすべて記号で示されており、英語を書かせる設問は含まれていません。
大問が減ったから文法対策は不要?
結論から言えば、文法・語法の学習は引き続き必要です。理由は2つあります。
1つ目は、2026年度はまだ1年分の実績にすぎないことです。この形式が定着するのか、再び変更されるのかは現時点では判断できません。1年だけの変化を根拠に対策を大きく変えるのはリスクがあります。
2つ目は、誤文訂正で問われていた力が、そのまま長文読解に必要だからです。この形式で求められるのは、文の構造を正確に把握し、語法上の破綻を見抜く力でした。これは長文を速く正確に読むための土台と重なります。形式が変わっても、そこで問われていた力の重要性は下がりません。
正誤問題の問題集を何冊も解き込むような時間の使い方は見直してよい一方で、英文法・語法を正確に理解する学習そのものは、これまでどおり続けるべきです。
【参考】
・早稲田大学商学部「2026年度一般選抜 解答例・出題意図」
・早稲田大学社会科学部「2026年度一般選抜 解答例・出題意図」
・早稲田大学社会科学部「2025年度一般選抜 解答例・出題の意図」
【注釈】
出題形式は年度によって変わる可能性があります。受験年度の入試要項と最新の過去問題も、必ずあわせて確認してください。
早稲田大学商学部・社会科学部の英語はなぜ難しい?

両学部とも長文読解が中心です。単語や文法の知識だけでは対応しにくく、限られた時間のなかで文章全体の内容や論理を正確に理解する力が求められます。
長文を限られた時間で読み切る必要がある
両学部とも複数の長文を試験時間内に処理する必要があります。
一文ずつ日本語に訳しながら読んでいると時間が足りなくなります。読解中に何度も前の文へ戻ったり、知らない単語が出るたびに考え込んだりすると、その遅れは後半の大問に効いてきます。
必要なのは、次のような処理を意識せずに行える状態です。
- 主語と述語を素早く見抜く
- 修飾関係を正確に捉える
- 接続表現から論理展開を予測する
- 設問に必要な箇所を効率よく探す
速く読むために精度を犠牲にするのではなく、英文構造を正確に処理できるようにすることで、結果として速度を上げるという順番が重要です。
語彙は文脈に応じた意味まで理解する必要がある
難関私大の長文では、単語帳の代表的な意味だけでは意味が通らない使われ方に出会うことがあります。
基本的な単語であっても、品詞や前後の文脈によって意味は変わります。知っている訳語に固執すると、文全体の論理がつながらなくなり、そこで時間を失います。
対策としては、次のような学び方が有効です。
- 品詞ごとの意味を確認する
- 基本的な意味から派生した用法も押さえる
- 前置詞や目的語との組み合わせを覚える
- 長文のなかで使われた意味を記録する
ただし、文脈から推測すれば語彙学習が不要になるわけではありません。推測は、既知の単語・文構造・文章テーマを手がかりに成立します。まず標準的な単語帳を仕上げ、そのうえで意味の広がりを身につけてください。
商学部は「書く力」も問われる
社会科学部との最大の違いがここです。
商学部では、英語で語句や節を組み立てて書く設問が複数出題されます。選択肢を選ぶのとは違い、自分の書いた英語が正しいかどうかを、自分で判断しなければなりません。
そして、この判断こそが独学で最も難しい部分です。文法的には成立していても不自然な英語になっている、あるいは設問が求めている情報を落としている、といったずれは、答案を第三者に見てもらわなければ気づけません。

早稲田大学商学部・社会科学部の英語はどう対策すればよい?
合格点を取るためには、単語や文法を覚えるだけでは不十分です。基礎力を固めたうえで、長文読解や過去問演習を繰り返し、実践力を身につけることが重要です。
英文構造を正確かつ速く理解する力を身につける
対策の出発点は、単語量でも過去問演習でもありません。英文の構造を、意識しなくても処理できる状態にすることです。
SVOCの把握や品詞の判別に一瞬でも迷いが生じると、その遅れが長文全体で積み重なります。逆に構造処理が自動化されていれば読み返しが激減し、同じ英語力でも処理できる量が大きく変わります。
「単語は覚えたのに長文が読めない」という受験生のほとんどは、語彙ではなく構造処理の速度に原因があります。
語彙は例文や長文の中で覚える
英文構造が安定してきたら、語彙を強化します。
おすすめなのは、過去問や長文問題集で出会った単語について、どの文章で出てきたか、どの意味で使われたか、なぜその意味になるのかまでセットで記録する方法です。単語だけをノートに書き写しても定着しません。この積み重ねが、本番で未知語に出会ったときの推測力になります。
過去問で時間配分と出題傾向を把握する
本番で最も起きやすい失敗は、序盤の大問に時間をかけすぎて最後の大問が白紙になることです。
過去問演習の段階から、大問ごとの持ち時間をあらかじめ決めて解いてください。設定した時間を超えたら、解けていなくても次へ移る。この判断を練習で身体に染み込ませておかないと、本番では必ず時間を溶かします。
商学部志望は記述の練習を早期から始める
商学部を志望する場合、記述式への対策を直前期に回すのは危険です。
英語を書く力は、直前の数週間で身につくものではありません。文法・語法の正確さがそのまま答案に表れるため、構造理解の学習と並行して、早い段階から書く練習を積んでおく必要があります。
そして書いた答案は、必ず添削を受けてください。自分では正しいと思って書いた英語のどこがずれているのかは、自分では見えないからです。
商学部と社会科学部の英語対策に違いはある?
どちらも長文読解が中心ですが、2026年度入試の内容を見ると、対策上の違いは明確です。
| 項目 | 商学部 | 社会科学部 |
|---|---|---|
| 2026年度の大問数 | 5題 | 4題(前年は5題) |
| 記述式設問 | あり(英語で記述) | なし(すべて記号解答) |
| 共通テストの利用 | 学部独自試験3科目のみ | 共通テストを併用 |
| 英語の配点 | 地歴・公民型80点/数学型60点 | 60点 |
| 対策で加えるべきもの | 記述の練習と添削 | 文法・語法の精度維持 |
商学部は記述対策を組み込む必要がある
商学部では英語で書かせる設問が出題されるため、読解演習だけでは対策が完結しません。
書いた英語を客観的に評価してもらう機会を、学習計画のなかにあらかじめ組み込んでおきましょう。
社会科学部は文法・語法の精度を維持する
2026年度に大問がひとつ減ったことで、誤文訂正の形式に特化した対策の優先順位は下げてよいと考えられます。
ただし、文法・語法を正確に理解する学習そのものは長文読解の土台です。優先順位を下げることと、やめることは違います。
基礎となる勉強法は両学部で共通している
学部ごとの違いはありますが、合格に必要な基礎力は共通しています。
まずは英文構造・語彙・長文読解の力を身につけ、そのうえで志望学部の過去問を使って出題傾向と時間配分に慣れていく。この順番が、両学部に共通する効率的な進め方です。
早稲田大学商学部・社会科学部の英語対策はSPECがおすすめ

両学部の英語では、長文を正確かつ速く読み進める力が求められます。そのため、単語や文法を暗記するだけではなく、「なぜ読めないのか」を分析し、根本から改善することが重要です。
英文構造を理解する力を徹底的に鍛えられる
SPECでは、SVOCと品詞をもとに一文ずつ英文構造を分析し、主語・動詞・修飾関係を素早く捉える力を養います。
英文を正確に読めるようになることで、長文全体の読解スピードと理解度の向上につながります。
商学部の記述式には、その場で添削しながら対応する
SPECの授業では、生徒が答案を作っていくプロセスを講師がその場で確認します。
書いた英語のどこがずれているのかを、構造のレベルから説明します。答案を提出して後日返却される形式では、書いたときの思考を本人が忘れてしまうため、その場で確認できることには大きな意味があります。
志望学部に合わせた個別対策ができる
一人ひとりの学力や志望校に合わせて学習内容を調整できるのも、完全個別指導のSPECの強みです。
SPECでは、個別指導だからこそ、一人ひとりに必要な対策に絞って進めることができます。大学受験との両立を考えながら、無理のない学習計画を立てられる点も強みです。

早稲田大学商学部・社会科学部の英語対策に関するよくある質問(FAQ)
Q. 商学部と社会科学部ではどちらの英語が難しいですか?
A. 一概にどちらが難しいとはいえません。
2026年度入試では、商学部は大問5題で英語を書かせる記述式の設問を含み、社会科学部は大問4題ですべて記号解答でした。求められる力の種類が異なるため、志望学部に合わせた対策が必要です。なお出題形式は年度によって変わる場合があります。
Q. 商学部の英語には記述問題がありますか?
A. あります。
2026年度入試では、大学が公表した解答例において、英語で語句や節を書かせる設問が複数含まれていました。選択式の演習だけでは対策が完結しないため、書く練習と添削を学習計画に組み込んでおきましょう。
Q. 長文が最後まで終わりません。どう対策すればよいですか?
A. 英文を一文ずつ訳しながら読むのではなく、英文構造を素早く把握する練習を行いましょう。
そのうえで、過去問演習の段階から大問ごとの持ち時間を決めて解き、時間を超えたら次へ進む判断を習慣化してください。
Q. 英単語はどのレベルまで覚えればよいですか?
A. 共通テストレベルの語彙はもちろん、難関私立大学レベルまで学習しておくことをおすすめします。
また、単語の意味だけでなく、例文や長文の中で使われ方まで理解しておくことが重要です。
Q. 過去問はいつから始めるべきですか?
A. 基礎的な単語・文法・英文解釈が身についてから取り組むのがおすすめです。
一般的には高校3年生の夏以降を目安に始め、秋以降は時間を計って本番を意識した演習を行いましょう。
まとめ|英文構造の処理速度が合格のカギ
早稲田大学商学部・社会科学部の英語について、要点を整理します。
- 商学部は地歴・公民型(200点満点)と数学型(180点満点)の2つの受験型があり、地歴・公民型では英語だけが80点と配点が高い
- 社会科学部は共通テストを併用する方式で、2026年度は共通テスト120点+独自試験の英語60点+数学または総合問題60点の240点満点だった
- 2026年度の商学部の英語は大問5題で、英語で記述させる設問が複数含まれる
- 2026年度の社会科学部の英語は大問4題。前年の5題から大問がひとつ減った
- ただし形式が変わっても、英文法・語法を正確に理解する学習は引き続き必要
- 対策の起点は語彙量ではなく、英文構造の処理速度
どちらの学部も、難関だからといって特別な才能が必要な試験ではありません。重要なのは、やみくもに長文を解き続けるのではなく、自分がどこで時間を使い、どこで理解が止まっているのかを把握したうえで、正しい順番で学習を進めることです。
早稲田大学商学部・社会科学部の英語対策ならSPECへ
「長文になると内容が理解できない」
「英文は読めるのに設問で点数が取れない」
「早稲田大学に向けて何から対策すればよいかわからない」
このようなお悩みがある方は、ぜひ受験英語専門塾SPECの無料体験授業・学習相談をご利用ください。
SPECでは、一人ひとりの学習状況や志望校に合わせて課題を分析し、英文構造の理解から長文読解、記述対策、過去問演習まで完全個別でサポートしています。
【参考】
本記事に記載した配点・受験者平均点・合格最低点、および2025年度・2026年度の出題形式は、以下の早稲田大学公式資料をもとにしています。
- 早稲田大学 入学センター「近年の入試結果」(年度別の「学部別得点状況」に配点・受験者平均点・合格最低点が掲載されています)
- 早稲田大学 商学部「2026年度一般選抜 解答例・出題意図」
- 早稲田大学 社会科学部「2026年度一般選抜 解答例・出題意図」
- 早稲田大学 入学センター「過去の入試問題」(実際の入試問題と、直近年度の解答例が閲覧できます)
なお解答例・出題の意図の公開は過去3年分に限られており、公開期間を過ぎた資料は大学のWebサイトから閲覧できなくなります。
受験者平均点・合格最低点は年度によって変動します。また入試制度は変更される場合があるため、出願前には必ず最新の入学試験要項をご確認ください。




