自治医科大学医学部は、2027年度も1月に一次試験(学力試験)を実施する、数少ない私立医学部の一つです。帝京・国際医療福祉・近畿と並ぶ「1月に受けられる医学部」ですが、選抜のしくみは他の3校と大きく異なります。
自治医科大学は、へき地を含む地域医療に従事する医師の養成を目的とした大学です。入試は都道府県ごとに行われ、各都道府県から若干名ずつを選抜します。また、入学者全員に修学資金が貸与され、卒業後に出願した都道府県で所定の勤務条件を満たすと返還が免除される仕組みも大きな特徴です。
そのため、自治医科大学は「1月に受けられるから」という理由だけで気軽に併願する大学ではなく、地域医療に進む明確な意思とあわせて検討すべき選択肢です。
本記事では、自治医科大学医学部の2027年度一般選抜について、入試日程、選抜のしくみと修学資金・勤務義務、科目・配点、英語、二次試験、1月入試としての位置づけまで解説します。
※本記事は2026年9月時点で公表されている2027年度(令和9年度)入試情報・学生募集要項をもとに作成しています。今後、内容が変更される可能性もあるため、出願時には必ず自治医科大学の公式サイト・最新の学生募集要項をご確認ください。
【参考】
自治医科大学 医学部「一般選抜」
自治医科大学 医学部「修学資金・奨学資金」
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自治医科大学医学部の入試日程は?(2027年度・一般選抜)

一次は1月25日(学力試験)、二次は2月3日です
自治医科大学医学部の2027年度一般選抜の日程は、次のとおりです。
第1次試験は、学力試験(1月25日)と、その及第者を対象とした面接試験(1月26日)で構成されます。第1次試験は、出願地となる都道府県が指定する場所で実施されます。第1次試験の合格者が、2月3日に本学(栃木県下野市)で行われる第2次試験に進みます。
学力試験が1月25日に行われるため、2月初旬に一次試験が集中する2027年度において、自治医科大学は1月中に受験できる大学の一つとなっています。

自治医科大学の選抜のしくみ・修学資金と勤務義務は?

都道府県ごとに若干名を選抜し、修学資金の貸与と勤務義務が伴います
自治医科大学の入試は、他の私立医学部と大きく異なります。出願前に、選抜のしくみや卒業後の勤務条件まで理解しておくことが重要です。
まず、選抜は都道府県ごとに行われます。願書は、第1次試験の試験地となる都道府県庁の入試担当課に提出し、各都道府県から若干名ずつが選抜されます。複数の都道府県へ出願すると、その年度の受験資格を失うため、出願先は1つの都道府県に限られます。
また、2027年度一般選抜では、大学入学共通テストは選抜に使用されません。
次に、修学資金と勤務義務です。自治医科大学では、入学者全員が修学資金貸与契約を結び、学生納付金相当額などが修学資金として貸与されます。入学金・授業料等を入学時に準備する必要はありません。
卒業後、出願した都道府県で所定の勤務条件を満たすと、この修学資金の返還が免除されます。6年間貸与を受けた場合の義務年限は9年間です。
つまり自治医科大学は、学費負担を抑えて医師を目指せる一方で、卒業後の勤務地・勤務年限が制度として組み込まれた大学です。「1月に受けられる併願校」という日程面だけで判断するのではなく、地域医療に従事する意思を前提に検討する必要があります。
修学資金の内容や返還免除の条件については、必ず最新の学生募集要項・大学公式サイトで確認してください。

自治医科大学医学部の科目・配点は?

第1次は数学25点・理科50点・英語25点の100点満点です
第1次試験の学力試験は、マークシート方式で、数学・理科2科目・英語の合計100点満点です。配点は次のとおりです。
理科は2科目で50点、数学・英語はそれぞれ25点です。そのため、100点満点のうち理科が半分を占める配点となっています。
また、帝京大学や近畿大学とは異なり、数学の出題範囲には数学Ⅲが含まれます。
第1次試験の学力試験及第者には面接試験(1月26日)が課され、その合格者が第2次試験に進みます。

自治医科大学医学部の英語はどう対策する?

配点25点・60分の英語を安定して得点できるようにしましょう
自治医科大学の第1次試験では、英語が25点、試験時間は60分です。理科2科目の50点に対して英語は25点ですが、第1次試験100点のうち4分の1を占める科目です。
また、第2次試験でも英語が出題され、こちらは12.5点・30分の記述式です。そのため、第1次試験だけでなく、第2次試験まで見据えて対策を進める必要があります。
英語対策では、単語・熟語・文法・英文解釈といった基礎を固めたうえで、過去問で出題形式と時間配分を確認することが重要です。
第1次試験はマークシート方式、第2次試験は記述式と形式が異なるため、それぞれの形式に対応できるよう準備しておきましょう。
※英語の問題構成や出題傾向は年度によって変わる可能性があります。最新年度を含む複数年分の過去問を確認したうえで対策してください。
自治医科大学医学部の二次試験では何が課される?
記述式の学力試験(数学・英語)と面接が実施されます
第1次試験に合格すると、2月3日に本学(栃木県下野市)で第2次試験を受験します。第2次試験は、記述式の学力試験と面接試験で構成されます。
記述式の学力試験は、数学(12.5点・30分)と英語(12.5点・30分)です。第1次試験のマークシート方式とは異なり、記述形式で解答する力が求められます。
面接試験は、集団面接(約20分)と個人面接(約10〜15分)が行われます。
自治医科大学は地域医療に従事する医師の養成を目的とし、卒業後の勤務条件を含む独自の制度を設けています。そのため、志望理由だけでなく、大学の理念や修学資金制度、卒業後の勤務についても理解したうえで、面接対策を進めておくことが重要です。
なお、第2次試験の合格発表と同時に補欠者も発表されますが、補欠者が必ず入学を許可されるわけではありません。併願校の日程も確認しながら、その後の受験計画を立てておきましょう。
1月入試として自治医科大学をどう位置づければいい?

一般的な1月入試とは異なる「別枠」として考えましょう
自治医科大学医学部は、学力試験を1月25日に実施するため、2月初旬に一次試験が集中する2027年度において、1月中に受験できる大学の一つです。
ただし、これまで見てきたとおり、自治医科大学は都道府県ごとの選抜であり、卒業後の勤務義務を伴う修学資金制度が前提となっています。
帝京・国際医療福祉・近畿のように、「2月の受験機会を増やすための併願校」として単純に組み込む大学ではありません。なお、他大学との併願そのものは禁止されていません。
出願できるのは1つの都道府県のみで、複数県への出願はできません。そのため、自治医科大学を受験するかどうかは、日程だけで判断するのではなく、地域医療に進む意思があるか、卒業後の勤務条件を受け入れられるかを軸に検討することが大切です。
地域医療への志望が明確な場合は、入試制度や修学資金、卒業後の勤務条件まで確認したうえで、出願を検討しましょう。

自治医科大学医学部を受験するときの注意点は?
「出願は1都道府県のみ」「勤務義務」「共通テストを使用しない点」を押さえましょう
自治医科大学を受験する際に、特に確認しておきたい点は3つあります。
1つ目は、出願は1つの都道府県に限られることです。
複数の都道府県へ出願すると、その年度の受験資格を失います。また、学校推薦型選抜・総合型選抜を経て一般選抜にも出願する場合、出願地はそれらと同一都道府県に限られます。
2つ目は、卒業後の勤務義務です。
修学資金の返還免除には、卒業後、出願した都道府県で所定の勤務条件を満たすことが必要です。制度の内容を十分に理解したうえで出願を判断する必要があります。
3つ目は、2027年度一般選抜では大学入学共通テストが選抜に使用されないことです。
自治医科大学独自の第1次試験(学力試験・面接)と第2次試験(記述式学力試験・面接)によって選抜されます。
このほか、都道府県によっては年内に実施される学校推薦型選抜・総合型選抜も設けられています。出願にあたっては、必ず最新の学生募集要項と、出願地となる都道府県の情報を確認してください。
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第1次・第2次の両方に対応できる英語力を身につけましょう
自治医科大学の英語は、第1次試験で25点(マークシート方式)、第2次試験では12.5点の記述式で出題されます。
そのため、第1次試験だけを想定するのではなく、第2次試験まで見据えて、マークシート方式と記述式の両方に対応できる英語力を身につけておくことが大切です。
また、私立医学部の英語は、大学によって出題形式や問題量、求められる力が異なります。単語・文法・英文解釈・長文読解といった基礎を固めたうえで、志望校の過去問を分析し、自分に必要な対策を明確にしていきましょう。
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「自治医科大学の英語に対応できる力を身につけたい」
「マーク式と記述式の両方に対応できるようにしたい」
「私立医学部の併願校ごとに、どのように英語対策を進めればよいかわからない」
という方も、まずはお気軽にご相談ください。
自治医科大学医学部の入試についてよくある質問
Q. 自治医科大学医学部(一般選抜)の2027年度日程はいつですか?
A. 第1次試験の学力試験は2027年1月25日、面接試験は1月26日、第2次試験は2月3日です。
出願期間は2027年1月4日〜1月20日、第1次試験合格発表は1月29日、第2次試験合格発表は2月12日です。
Q. 自治医科大学は他の私立医学部と何が違いますか?
A. 都道府県ごとに若干名を選抜し、修学資金の貸与と卒業後の勤務義務が伴う点が大きな特徴です。
出願できるのは1つの都道府県のみで、卒業後は出願した都道府県で所定の勤務条件を満たすと修学資金の返還が免除されます。6年間貸与を受けた場合の義務年限は9年間です。
また、2027年度一般選抜では、大学入学共通テストは選抜に使用されません。
Q. 自治医科大学医学部の第1次試験の配点は?
A. 数学25点・理科2科目50点・英語25点の合計100点満点で、マークシート方式です。
理科2科目が50点で、第1次試験100点のうち半分を占めます。数学の出題範囲には数学Ⅲが含まれます。学力試験及第者には面接試験が課されます。
Q. 自治医科大学医学部の第2次試験では何が課されますか?
A. 記述式の学力試験(数学・英語)と、面接試験(集団面接・個人面接)が実施されます。
数学・英語はそれぞれ12.5点・30分です。第2次試験は本学(栃木県下野市)で実施されます。
Q. 自治医科大学は「1月入試」として併願しやすいですか?
A. 1月に受験できますが、一般的な1月入試とは異なる「別枠」として考える必要があります。
他大学との併願自体は禁止されていませんが、都道府県ごとの選抜で、修学資金制度と卒業後の勤務条件があります。日程だけでなく、地域医療に進む意思や卒業後の進路まで含めて検討しましょう。
まとめ|自治医科大学は「1月入試の別枠」として、制度を理解して検討しよう
2027年度の自治医科大学医学部一般選抜は、第1次試験の学力試験が1月25日、面接試験が1月26日、第2次試験が2月3日に実施されます。
第1次試験は、数学25点・理科2科目50点・英語25点の合計100点満点(マークシート方式)です。数学Ⅲも出題範囲に含まれます。第2次試験では、記述式の学力試験(数学・英語)と集団面接・個人面接が課されます。
自治医科大学は、1月に受験できる数少ない私立医学部の一つですが、都道府県ごとの選抜であり、修学資金の貸与と卒業後の勤務条件が設けられている点で、帝京・国際医療福祉・近畿とは入試・修学制度が大きく異なります。
そのため、「1月の併願枠」として日程だけで判断するのではなく、地域医療に進む意思や卒業後の勤務条件まで理解したうえで出願を検討することが重要です。
英語は第1次試験で25点、第2次試験では12.5点の記述式で出題されます。早めに過去問へ取り組み、マークシート方式と記述式の両方に対応できるよう準備を進めましょう。
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